Tuesday, February 06, 2007

■講演会(2007年1月26日)
講演では、子ども達の間でおこる暴力の解決には、当事者である生徒、彼等を見守る先生、家族、地域という、学校に関わる全員が同じ視点に立ち、情報を共有しながら進めることが不可欠なこと、そして、「いじめ」を隠さないで真正面から向き合おうと訴えました。講演会には、先生方をはじめ生徒400名と保護者若干名が参加しました。

■ワークショップの進め方
1月~2月にかけて、1年生5クラス、2年生5クラス・・・計10クラス。1クラスに4回のワークショップを実施します。いじめはどのクラスにも1件はあるようです。
先週で、全クラス第1回目のワークショップが終了しましたが、毎回、数人の先生方が見学にみえています。毎日学校に通っているような状態ですが、生徒や先生方とも顔なじみになって信頼関係がつくられつつあります。
このプログラムは、4回かけて徐々にエンパワーしていく構成になっています。
1回目・・・いじめの定義
被害と心理的なダメージ
2回目・・・いじめの加害者の心理
3回目・・・傍観者の心理
4回目・・・「いじめ」のない社会をつくる
1~2学年の全員にワークショップを実施しながら、生徒がいじめをしっかり見据え、いじめを無くすために行動できるよう彼等の力を引き出していくことを目指しています。
     
■先生方の理解と協力
第1回目のワークショップ終了後、見学していた校長先生、教頭先生とミーティングをしました。教頭先生からは、4回ワークショップをする意味がよく分かった、いじめられている子、いじめている子、それぞれの変化が楽しみだという感想をいただきました。
現在の学校システムの中で、今回のように時間をかけることは例外だと思います。校長先生の熱い想いと決断、そして、子ども達の叫びを日々肌で感じている先生方、養護教諭、スクールカウンセラーの理解と協力がなければできないことだったと思います。
今後、カギとなるのは保護者の理解と協力をどのように得ていけるのかということではないでしょうか。

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